ついにスーパー宗谷の駆動軸が脱落-Business Continuity Plan【一般企業法務】

 

5日,稚内と札幌を結ぶ,頼みのJR特急(スーパー宗谷)も,不具合を起こしました(道新ニュース)。

 

道東,道央,道南方面を走る列車に不具合が生じて,そろそろ来るかな,と思っていたら,やっぱり来ました。

おかげさまで,出張の予定と方法が,大混乱しています。

 

一日,往復で800キロ(稚内~札幌間)走っていれば,いたみもきますでしょう。

不具合もおきますでしょう。

 

当地のように,外界との交通が,自力救済の自家用車を除けば,ほぼ代替性がない(もちろん,JRの特急は1日に3本ありますが,タイムスケジュールを考えた場合,「次に乗って」間に合うケースは皆無です。)土地柄では,事件・事故・災害などの不測の事態が発生することを想定し、その被害や損失を最小限にとどめるために、あらかじめ対応策や行動手順を定めておくこと(Contingency Plan)の重要性を痛感します。

 

ところで,このContingency Planと似たような内容で,最近,耳慣れない言葉ですが,

 

Business Continuity Plan(事業継続計画)

 

という言葉を聞きます。

 

つまり,災害や事故などの予期せぬ事象が発生した場合、とにかく限られたリソースで最低限の事業活動を継続、ないし目標時間内に復旧できるようにするために、事前に行動計画を策定しておくこと,だそうですが,何か,突発的事象が生じたときに,その場で何とかしようと思ってもうまくいかないのは,世の常です。

 

東京新聞web版の報道によれば,BCPは例えば、マグニチュード7の首都直下型地震を想定する製造業の場合、まずは「10日以内に50%の顧客に製品を提供する」と目標を設定。「工作機械が故障したが、別の工場で代替生産する」などと対応策を練っておいたり,「工場長が出張で不在の場合の役割分担」「材料の取引先が被災した場合の仕入れ 先」といった、工場を動かすためのさまざまなシナリオへの対処も計画しておくというもので,ある会社の役員さんは,「冷静に被災状況を分析して顧客に連絡することができ、信頼を得るのに効果があった」とする一方で、ガソリン不足で従業員の 通勤に支障が出るなど、想定外の事態も多かった,と語っていたそうです。

 

この,BCP,国や東京都の調べでは、大企業の策定率は6割に上る一方、都内の中小企業はわずか2%にとどまっていた,そうですが,さてさて,JR北海道さん,推進軸の脱落による車両点検,それによる,列車の運休から,見事通常ダイヤに復旧するまでに,どのような対応が出来て,どのくらいの時間がかかるのでしょうか。

 

それによって,筆者の出張スケジュールも,考えないといけませんので・・・

 

新・ご当地グルメグランプリ北海道2011 -北見【北海道歳時記】

 

 

今回,標題のイベントにはせ参じてきました。

オホーツク沿岸は,霧が立ちこめて肌寒い感じの気温でしたが,紋別から内陸に入る頃から,じりじりと,日差しが強くなりました。

 

稚内におりますと,暑さ,というものを忘れかけることがあるのですが,まぎれもなく,夏でございます。

 

と,いうわけで,まずは,北見への途中,興部のアイスで一息ですが,

 

ここのアイスは,冬に南下しても,立ち寄りたくなる珠玉の一品です。

 

 

北見は,かつて,世界の7割のシェアをおさえたハッカの大産地,とあって,ハーブの似合うお土地柄です。

というわけで,さっそく,香遊生活さんのハーブ園に立ち寄ってきました。日差しはきついですが,日陰の風は,爽快です。

 

 

寄り道しましたが,ご当地グルメの方は,こちら,大盛況です。

 

人気のホタテバーガー(別海町)と牛玉丼(十勝清水町)は超混んでいたので,パス。なんとなくなじみのある羽幌のエビたこ焼き餃子に並びます。

結構,並んでいます。

 

結果は,またまたホタテバーガーがグランプリだったようですが,帰りもありますので,午前中でおいとましました。

 

北見からの帰途,雄武町でみかけたチーズ(とソフトクリーム)のお店です。

 

 

くん製のチーズを購入しましたが,なんとなく,那須の「あまたにチーズ工房」を思い出しました。

そういえば,「あまたにチーズ工房」さんのチーズのたまり醤油漬は,なつかしいですねえ。

 

アパート経営の落とし穴――賃借人の原状回復義務【会社法務・不動産取引】

 

 

賃貸借契約においては,その終了のときに,賃借人は賃借物を「原状に回復させ,これに付属させた物を収去して返却」なりません(民法616条,同598条)。この「原状回復」ですが,大家さんのなかには,当然のごとく,「クロス,畳,障子は全部新品に張り替え,クリーニングも必要」だと思っていらっしゃるケースもあって,実は筆者自身も不愉快な思いをしたことがあります。

 

ちなみに,判例では,通常の使用収益に伴って生じる自然的消耗及び賃借人に過失がない場合や,不可抗力の場合には,賃借人に「原状」回復義務(債務不履行責任の一種)はなく,引渡時の「現状」で返却すれば足り,建物の賃借人にその賃貸借において生ずる通常損耗及び経年変化についての原状回復義務を負わせ得るのは、少なくとも、賃借人が補修費用を負担することになる通常損耗及び経年変化の範囲が賃貸借契約書の条項自体に具体的に明記されているか、仮に賃貸借契約書では明らかでない場合には、賃貸人が口頭により説明し、賃借人がその旨を明確に認識し、それを合意の内容としたものと認められるなど、その旨の通常損耗補修特約が明確に合意されていることが必要ということになっています。

 

つまり,賃貸借は,賃借人に物件を使用させ,その対価として,賃料(家賃)をとる契約内容ですので,使用の対価である賃料を決定する際に,公租公課や時の経過,又はその物件の通常の使用収益の過程で生じる損耗分を減価償却費用等として含めてあってしかるべき,というわけで,

 

通常の使用収益の範囲で生じる自然的損耗や経年劣化についてまで賃借人の負担とさせることは出来ません。

 

他方,原状回復義務ではなく,賃借人に修繕義務を負わせる特約はどうか,といえば,賃貸人は賃借人に対し,「物の使用及び収益を相手方にさせる」義務を負い(民法601条),賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負いますので(同606条1項),物件に破損や障害が生じたとしても,その程度が賃借人の使用収益を妨げるものでない限り,賃借人は修繕義務を負いません。

 

「使用収益を妨げる」状態,というのは,判例は,厳格に解釈する傾向があるようで,「賃貸借当時少々古くなって多少破損の箇所があっても居住するのに殆ど支障がない」という程度のものは賃貸人の修繕義務の範囲として軽微な破損に対する修繕義務を認めない傾向にあるようです(大判昭5.9.30)。

 

とはいえ,「通常の使用収益の範囲」とか,「殆ど支障がない」とかは,実に,抽象的で,トラブルの種になりやすい内容です。そこで,国交省のガイドライン(『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)』。現在,パブコメ手続き中。)でも,原状回復にかかるトラブルの未然防止の観点から,物件確認の徹底と原状回復に関する契約条件等の開示,就中,

 

賃貸人・賃借人の修繕負担、賃借人の負担範囲、原状回復工事施工目安単価などを明記している原状回復条件を契約書に添付し、賃貸人と賃借人の双方が原状回復条件についてあらかじめ合意しておくこと

 

が重要とされています。

 

なお,賃借人に原状回復義務が認められる場合でも,修繕費等の全額が当然に賃借人負担となるわけではなく,経過年数に伴う減価割合に応じて賃貸人と賃借人の負担が決まってくる場合もあります。また,壁紙・クロスを張り替える場合でも,毀損部分のみのクロスの張替えが技術的には可能であっても、その部分の張替えが明確に判別できるような状態など,建物価値の減少を復旧できていない場合を除き,当然に「当該部屋全体のクロスの張替え」費用が賃借人の負担となるわけではありませんので,念のため。

 

サロベツ湿原のビジターセンター――観光資源のディスプレイ【利尻礼文サロベツ国立公園・観光資源】

    CA390272本日ですが,サロベツ原野内のサロベツ湿原センターに行ってきました。

場所は,サロベツ原野のど真ん中,国道40号線から行きますと,豊富町の町中から,牧草地の中の一本道,看板もなく,いささかわかりにくいところにありますが,建物は木の心地よい香りで,こざっぱりとしていますし,なかなかよい感じです。

サロベツ原野は,利尻島。礼文島を並んで,利尻・礼文・サロベツ国立公園の一角を占めるのですが,なかなか,世間への打ち出し方が弱いようなイメージがありました。

それでも,オートバイさんやキャンピングカーでお越しの熟年ご夫婦などが駐車場いっぱいにいらっしゃいまして,知る人ぞ知る,穴場のようです。

ビジターセンターからは,湿原に向けて,立派な木道が整備されていて,のんびりと,湿原散歩を楽しむことが出来ます。派手な趣向も宣伝も,土産物屋もありませんが,広々とした湿原と,地平線,その背後の利尻山,雄大な気分になります。 CA390270 道内の水準を考えますと,むしろ,ローキーでの打ち出しのようですが,観光資源を大事にし,評価し,これを生かしつつ観光客に楽しんでもらうディスプレイとしては,上出来ではないかと思います。

もちろん,利尻・礼文はもちろん,ここ稚内も,ご存じ日本最北端の宗谷岬,北海道遺産の宗谷丘陵,北防波堤ドーム,フットパス,宗谷シーニックバイウェイ,いろいろ観光資源がございます。

ございますが,そこにある,ことと,そこに人が来てくれる,こととは別問題で,ご多分に漏れず,宗谷地方も苦労をしております。

ところが,そうかとおもうと,毎年礼文島に来ています,今年も来ました,みたいな筋金入りのリピーターさんもいらっしゃいます。また,特にライダーさん以外で,宗谷地方で多く見かけるのは,熟年の団体旅行,それに,キャンピングカーです。日本の最北端までいっしゃる,お金と,なにより時間に余裕のある方,というと,だいたいそういう皆さんになるのでしょうか。   北を極める。大人だけに許された心の贅沢,というところでしょうか。

リピーターを増やす仕掛けの難しさ――「新規開店」の賞味期限【会社経営・地域再生】

 

 

24日,丸井今井旭川店の跡に,Feeeal旭川店がオープンしました。現在はファーストオープンの段階で,ジュンク堂書店と東急ハンズなどが営業を開始したようです。今ふうの大型店舗に縁のない当地住民からすると,大変羨ましい限りです。

 

この手の「新規開店」を前居住地の千葉ニュータウンでよく経験した筆者としては,開店直後の物珍しさで集客できるのは一時期だけであり,客足を維持することはなかなか難しいことを,よく知っています。

 

新規に大型ショッピングモールがオープンすると,まあ,どれも似通ったものなのですが,オープン後一時期,周辺道路が渋滞して,日常生活に支障を来すほどの集客能力があります。しかし,別のモールがオープンすると,お客さんの流れは,そちらに行ってしまって,古いモールは閑古鳥が鳴いている,そして,いつの間にか,お店が1軒また1軒と撤退し,より客足が遠のく,という悪循環が繰り返される,というのがお決まりのパターンでした。

 

商品のライフサイクルがどんどん短くなっているのが最近の傾向ですが,一つの商業施設の陳腐化のスピードもこれと同様に進んでいるイメージがあります。

 

ところで,同じ千葉ニュータウンに,ジョイフル本田,さんという,大規模ホームセンターがあり,こちらだけは,常に,巨大な集客力を維持しています。筆者も,たまに里帰りしますと,空港から直行してしまうくらいの勢いなのですが,陳腐化どころか,魅力満載です。

 

この違いは何だろうか,と考えることがあります。

 

ジョイフルは,もちろん,工具の玉手箱,資材館だけではなく,日用品を扱う生活館,食品のディスカウント販売している食品館,さらに,ガーデニング・建築用資材,シネコン,スポーツジム,と,明確なコンセプトの下で,郊外型生活を楽しむための様々なコンテンツを並べています。つまり,筆者の見るところ,こうした集客力のある店舗は,「商品」を売っているだけではなく,その主たるターゲットとする顧客に合った「ライフスタイル」を提供している,ようです。

 

千葉ニュータウンにお住まいのお父さん達は,棚の一つも自分で作れないとバカにされるのですが,それをクリアーすれば,次は,ウッドデッキを作りませんか,そうしたら物置でも,さらには,家(ログハウス)も建てられますよ,というように,次々と,「その次」のメニュー――郊外型ライフスタイルの中での理想的なお父さん像を具現するもの――が用意されており,そして,そのメニューを実現する品揃えがそこにある,そうすれば,知らず知らずのうちに,毎週末にジョイフルに足を運ぶ,そういう仕掛けが随所になされています。

 

道内では,個々の商品(特産品)・サービス(観光資源?)を売るためのマーケティングだけではなく,繰り返し買わせよう,足を運ばせようという仕組みを意図的に仕掛けているケースは少ないのではないか,と感じます。明確に,地方都市の家族,子育て世代をターゲットにしたマーケティングを展開しているイオンに対抗して,どの程度明確なマーケティングコンセプトを打ち出せるか,Feeealの今後に期待したいところです。