「 2.で示す新型コロナウイルス感染症の特徴 」と言っても,2.で言っているのは,こういう事例もあればこういう事例もある, 重症化するリスクの低い人もいれば,リスクの高い人もいる,的な,聞いても何の気休めにもならないことばかり。結局,意味のあることと言えば,
インフルエンザのように有効性が確認された抗ウイルス薬がなく、対症療法が中心である。また、現在のところ、迅速診断用の簡易検査キットがない。
ということくらいで,
発熱等の風邪症状が見られる場合の休暇取得、外出の自粛等の呼びかけ
症状が軽度である場合には「自宅での安静・療養」を原則とする
感染への不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することは、かえって感染するリスクを高めることになること等の呼びかけ等
感染症法に基づく・・・云々かんぬん
などという,おなじみの項目には敏感な,お役人さんのさがで,実際には,
帰国者・接触者外来で新型コロナウイルス感染症を疑う場合、疑似症患者として感染症法に基づく届出を行うとともにPCR 検査を実施する。必要に応じて、感染症法に基づく入院措置を行う。
というように,要は,帰国者・接触者外来で交通整理をしてください,というだけで,別に,断れ,とは書いていないのですが,「上の意向」を過剰に忖度して,「自宅で」ですから,「病院に来るな」「検査を受けるな」と極端なことを言ってみたり,,「疑う場合」を極端に厳格解釈して,「確証がないから検査しない,受診させない」みたいな,けんもほろろな非人道的な対応になってしまうのです。
結果,ありがちな,「国の基準が」とか,「個別の判断は自治体にお任せしているので」の責任の押し付け合いです。
それにしても,内容はともかく,いかにも官僚の作文臭のする,上意下達のための通達みたいな行政文書で,国民は蚊帳の外みたいな文章ですねえ。