音威子府まで来ると,稚内まではあと2時間ですが,たまに寄り道します。

中川町~音威子府間のくねくね道はあまり通りたくない道の一つで,平成30年に音威子府バイパスが開通するのを心待ちにしているのですが,今の国道を一歩離れると,なかなかいい風景です。

こちらは,塩狩峠。

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高速もいいのですが,たまにはこういう景色もいいかも。

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今年は遅いと思ったら,ようやくきれいになってきた稚内の紅葉。ただし,天気が良くないと映えません。

秋は天気が目まぐるしく変わります。

これから冬にかけて,稚内は低気圧の通り道です。今週後半,市内でも降雪がありそうな予報です。

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JR北海道さんの過剰反応にもこまったものですが,リスク回避一辺倒ではなく健全な常識感がないと,企業としての健全性を疑われます。

もちろん,豪雨で交通網が寸断されて,JR北海道さんも大変なご苦労をされているわけですが,「札幌駅で旅行客が立ち往生しないように」との配慮だから問題ない,という発想,「配慮だから問題ない」というのは,いかにも単純,というか,過ぎたるは及ばざるがごとしで,大迷惑という意味では,営業一辺倒と変わりません。

「北海道=札幌」という発想も?ですが,北海道への入り口は札幌に限られず,道内旅行の目的地は札幌に限られず,旅行客は誰でも札幌に用があるとは限らない,のはあたりまえで,「配慮だから問題ない」かどうかとは別次元の問題です。

「配慮」というのであれば,むしろ,北海道に来ないでください,や,よくありがちな,「不通ですので勝手に代替交通手段をご利用ください」,ではなく,代替交通手段を確保したり(代替バスや振替輸送),案内したりする方が喜ばれると思いますが。

オリンピック,というだけで浮き世離れした数字。豪勢な話で,まことによろしいことで。

なんとかファーストも結構ですが,100億単位の金額の問題が,さも,簡単に言われていて,いささか浮き世場ならしているように思います(特に,地方住民にとっては。)。

それほど,のために東京に資金が集中している一方,資材や人件費が高騰して,地方の基盤整備はいいめいわくです。

道路や橋だけでなく,老朽化が進み,更新時期が来ているにもかかわらず,高コストで更新ができない離島航路問題。北海道も人ごとではないはずですが,こちらでは,船を新しくするために,航路をつぶして,船を売ってその代金にあてた,という涙ぐましい努力です。

北海道新幹線開通のときも,道北地域への経済波及効果,など,「皮算用」が飛び交いましたが,何らの検証もなされていません。東京オリンピックの経済波及効果,と言っても,それが北海道の端まで届くことはおよそ考えられません。その割には,資材や人件費の高騰など,負の影響は容赦なく及びます。

地方のインフラ整備,地方住民の生命と生活を支える基盤ですが,オリンピックの会場一つ分どころか,その何分の一かで更新できるんです。

某大臣の,「東京オリンピックは,日本オリンピックでない」,実にその通りですが,「東京オリンピック」やるころには,もしかすると,「日本」自体,地方からどんどん消滅して,「東京」しか残っていないことになるかもしれませんよ。そうなれば,何百億の豪勢な建物は,きっと,「なんとかの●大●●査定」と言われることになるでしょう。

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一票の格差も結構ですが,人口10万人当たりの医師数,これでいいんですかね。

過疎地域に深刻な問題の一つが厳しい医療環境です。

北海道統計書によると,平成26年のデータで,宗谷管内の医師数は68人だそうですが,一方で,平成22年の国勢調査によると,若干時期が違いますが,宗谷管内の人口はだいたい7万4000人です。そこで,人口10万人あたり(そもそも人口が10万人を切っているのに,10万人あたり,で比較しなければならないこと自体,変な話ですが。)の医師数を計算してみますと,92人です。

ところで,この,92人という数字,全国平均は217人(2006年)だそうです。

混雑する医療機関,長い待ち時間,救急車の到着の遅れ・病院のたらい回し,など,都会の医療事情についてのニュースはよく聞きますので,都会はお医者さんが多くても人口も多いので,結局,医療環境は厳しいのかも,と勝手に思っておりましたが,単純に数字を拾っていくと,これが現実です。

しかも,単純に人口比だけではわからないのが,病院までの移動距離,交通手段と天候・気象状況で,宗谷管内の面積は4600平方キロメートルで,京都府とほとんど同じです。つまり,病院に行くのに何十キロも移動しなければならず,かつ,バス,鉄道などの公共交通機関も通っていないところがある,冬は猛吹雪でしばしば交通も途絶する,ドクターヘリも飛べない,となりますと,厳しさはますばかりです。

しかも,若いお医者さんは,ご家族が遠隔地への赴任にあまり積極ではなく(お子さんの教育環境も,都会の方がよいでしょう。),もともと地元にいるお医者さんは,お医者さん自身の高齢化も進んでいる,など,これも単純な人口比ではわからない数字です。

一方,人口10万人あたりの医師数は,都道府県別で厚生労働省のデータがあり,それによると,道内では,札幌,旭川,函館など大都市,中核市では,それぞれ,300人,341人,270人(2006年のデータ)で,旭川などは東京都区部を上回る数字です。

つまり,医療過疎,比較の仕方によっては,地域間の医療格差,道内でも,都市部と地方とで,これほどの格差があるのが,これまた現実です。

一票の重み,確かに,都会の有権者の一票の軽さを問題にする方は多いですが,こちらは,地方住民の命の重みです。

ちなみに,一票の重み的なことを言えば,北海道12区は,面積1万4700平方キロ,都道府県では2番目に広い(もちろん,一番広いのは北海道)岩手県とほぼ同じです。

国政の中心には,この現実は伝わらないわけです。「一票の重み」「全国民の代表」など,お題目を唱えて,地方の声をどんどん国政から遠ざけているわけですから。