火曜日にかけて,発達した低気圧の影響で,強い冬型の気圧配置。

強い冬型の気圧配置に伴い,日本海側は・・・・という天気予報が,この時期,毎年聞かれまして,天気図を見ると,宗谷海峡に見慣れた渦巻き,というのが一般的なパターンですが,今年は,なぜか,オホーツク海(それも,相当,東の方)の方に低気圧が行っています。 今のところ,稚内地方は,風が強い(と言っても,風が強いのは,いつものことですが)ので,体感的には「南極なみ」ですが,車の温度計を見ると,マイナス2です。 雪も降ってません。 今年は道北一帯,雪が少ないようです。 ただ,未だに調子がつかめないのが雪道での運転です。 雨が強いとき,すれ違いざまに,びっしゃと雨水を浴びて,前が見えなくなる,は,関東地方でも普通ですが,雪道では,同じように,雪煙で前が見えなくなります。対向車だけでなく,前を走っている車の雪煙で,前が見えなくなります。

雪煙が発生するメカニズムはよくわかりませんが,うちの車も,ちょっと市外に出て戻ってくると,後のガラスは,外が見えなくなります。車の屋根から後ろに向かう風の流れが,車の後ろで渦を作って巻き上げるんでしょうか。とにかく,後ろは見えなくなりますし,前も見えません。 そういうときに車間を詰めすぎると,前の車がブレーキを踏もうものなら,即,ドッカーンです。 しかもわるいことに,路面の摩擦係数は限りなくゼロに近く,ブレーキは期待できません。というか,ブレーキを踏むと,スピンして,反対車線に飛び出します(幸い,筆者は,まだ飛び出したことはありませんが。)。

しかし,それにしても,道内のドライバーさんたちは,慣れているから,ということなのか,車間という概念がないのか,凍っていようがいまいが,同じようなスピードで,後ろから近づいてきて,筆者などが「法定速度で」とろとろ走っていると,あっという間に,すぐ後ろについて,さらに,抜き去って行きます。 事故が起きないのが,不思議です。

地方の実情は「地方」などという精度の荒い,大雑把なくくりでは到底把握できないことは,北海道のお天気情報を見ると,よくわかります。

ニュースでは, 昨日は,「全道的に」大荒れの天気だそうで, 千歳でも,200便以上が欠航したそうで, 今日も,札幌発着の列車に運休・遅れが出ているそうで, 年明け,1月から3月くらいまではだいたいこんなものなのですが,それにしても,稚内地方は穏やかです。

昨日は,昼頃,若干,雪が舞うこともあり,基本的には,雲は厚く,マイナス10に近い,外にいるといささか厳しい気温ですが,風は弱く,視界も良好で,時折日も差して,暴風雪ではありません。 故に,「だそうで」の連発になるわけですが,実のところ,ここ数年は,「全道的には穏やか」なのに,ここ稚内では,「爆弾低気圧で暴風雪」というようなことがしばしばでした。

つまり,いささかミスリーディングなのは,この,「全道的に」という表現です。 札幌から稚内まではだいたい400キロくらい離れています。北海道は,それほどの距離があり,地理的条件も違い,当然,天気も気候も違うわけですが,なぜか,「全道」と十把一絡げです。一応,「全道」では申し訳ない,ということなのか,道内の天気予報では,札幌中心の道央圏とは区別して,「道北」でくくられる時もありますが,そもそも「道北」とくくられても,道北圏の「中心」である旭川からですら250キロ離れていますから,一向に不自然感は解消されません。札幌目線では,旭川から北はみな,「道北」ですが,「旭川から北」で一くくり,というのは,その他大勢,的な扱いです。

ちなみに,国政選挙でも,こちらは,知床から利尻・礼文まで,オホーツク・宗谷は一くくりです。距離だけを考えれば,東京から名古屋の先まで一くくりの選挙区,というのと同じです。議員定数1議席あたりの有権者数に差異があるのは,単に,都市部への人口集中(人口増加)と地方からの人口流出(人口減少)の結果に過ぎませんが,算数的にはともかく,社会的には無意味の,有権者÷議員定数の逆数(「一票の重み」)などをとって,人権と絡めてあれこれ言われるわけですから,誠に迷惑な話です。 「一票の」にしか興味のない方々の理屈では,国会議員は全国民の代表なんだから,地域云々は筋違い,ということになりますが,「全国民の」なのであれば,本来,各選挙区から何人出ようが関係ありません。それに,地域の声を国政に,というのは,国会議員のお立場に収れんすべき問題ではなく,国政と地方とのパイプ,チャンネルの問題です。国会議員の先生方は全国民の代表ですから,おそらく,当選された先生方は,よもや自分の選挙区や支持母体の利益の代弁者などではないはずですが,かといって,人口減少地域だから,といって他の地域と十把一からげにくくられては,国政の場に届くのは,「全道的に」「道北」と同じようなレベル,精度の情報になってしまいます。地方の実情や問題が正確に,かつ十分に国政の現場に伝わらなければ,国政は地方目線を欠くこととなり,地方の衰退(社会的マイノリティーの地位の低下)は加速するばかりです。

地方目線,といえば,たしか,地方創生の目玉の一つに,東京から「地方」に転出する企業を税制面で優遇,とかいうのがありました。そこでいう,「地方」とは,具体的にどの辺を想定しているのか知りませんが,中央のお役人さんや「全国民の代表者」であるはずの議員さんが,「地方」も二極化していて,たとえば,北海道では,札幌一極集中が進んで,それ以外の地方はさらに人口減に拍車がかかっている,といった実情を十分に把握されているのか,すこぶる疑問です。

東京から札幌に転出する企業が税制面で優遇されるのであれば,札幌での雇用機会は増えるかもしれませんが,道内的には札幌一極集中を加速し,さらなる地方衰退を招くだけでしょうから。

江戸時代は,全国六十余州,「藩」という単位の中で,独自に政治,経済,文化を持ち,田舎の小藩でも,驚くべきインテリや文化人が多く存在しました。富国強兵,殖産興業の時代や高度経済成長の時代は,リソースを中央に集めて集中管理する政治経済のシステムは必要だったかもしれませんが,人も地域も「個性」が重視される今の世の中,札幌も稚内も十把一絡げの「地方」,ではなく,地域の個性や差異を創造的に育てることが地方創生につながります。

今回,出張で東京に帰って,実は,ほとんどはじめてスカイツリーを見学。東武鉄道の車庫も,京成電鉄の本社建物もなく,ほとんど浦島太郎さん状態。

もちろん,こういうものが完成しました,という話は聞いていますし,メディアでも報道されていますので,現地がどのように変わったか,一応の知識を持ってはいますが,実際に行ってみますと,あったはずの路地はなく,あったはずの建物はなく,あったはずの地下鉄入り口がなく,なかったはずの巨大な鉄塔がそびえ立っている風景に,ショックを禁じ得ません。

と,ほとんど空を見上げてのおのぼりさん状態です。 ついでに初詣は,東京にいた頃は,まじめに行った記憶がない亀戸天神で,ここからも見える(というか,どこにいても,見える,見られている)状況は,いささか気味の悪さを感じてしまいます。

ただ,現場ではあまり意識しませんでしたが,こうして写真にしてみますと,関東の冬の空は,全く青く澄んでいて,高いです。まだ梅の花には早いですが,スカイツリーをバックに,梅や藤が咲く頃には,なかなかいい絵でしょう。

同じ日本国内でも,相当違います。