宗谷地方でしか手に入らないご当地名産品があります。

なんでもかんでも「一極集中」志向の世の中は,産業的には規格大量生産・大量消費と同じく,いささか古くさく感じます。

よつ葉乳業の宗谷ゴーダチーズ。地元住民用にと,「北海道でも、更に北に位置する猿払村、浜頓別町、枝幸町、中頓別町の生乳と、宗谷の海水から作られた塩を原料に、丹精込めて造り上げた手造りチーズです。」

よつ葉乳業のオンラインショップを別とすれば,JAひがし宗谷、JA中頓別町、JA宗谷南の各Aコープ店舗のみで販売されているチーズです。 札幌の大丸や,丸井今井(と言っても,筆者が知っているのは新千歳空港の店舗だけですが)あたりでは,外国製のブルーチーズや道内でも最近出始めた「熟成チーズ」の類いを販売していますが,こちら,地産地消を銘打った逸品で,「外向け」に販売されていないのは非常に残念です(生産量の問題で,仕方が無いのでしょう。)。 注文は来るのに,生産量が少ない(もともと,地元用に少量生産していたので設備もない,人手不足,等々の理由で)ので全国販売に対応できない,結果,「地産地消」になってしまっているのは仕方の無いところですが,こうしたものも,地方のPRになる(商品自体に宣伝広告効果がある)ので,生産者に皆さんには是非とも頑張ってほしいものです。

こちら有名な函館の夜景ですが,夜景自体よりも,そこに来る観光客(特に,外国からの観光客)の多さに驚きです。さすがに,有名観光地です。

こちら有名な函館の夜景ですが,夜景自体よりも,そこに来る観光客(特に,外国からの観光客)の多さに驚きです。さすがに,有名観光地です。

歴史のある港町は,喫茶店ひとつとってみても趣があります。

歴史のある港町は,喫茶店ひとつとってみても趣があります。有名な太刀川家カフェ。

こちらも,有名な太刀川家カフェです。 今は,北海道の玄関と言えば,千歳と札幌に移ってしまっている感がありますが,いかに札幌が便利になっても,次々と新規出店が続いても,こうした歴史の積み重ねのあとをみますと,函館もなかなかです。

カラーより白黒とか,セピア色の写真がよく似合う,それも函館の特徴でしょうか。

函館も古くからの歴史がありますが,歴史と言えば,道南の江差も,同様です。いはまにしんそばを出しているむかしの網元さん宅は,北海道とは思えない風情です。

140726江差

ふたたび,「農業の6次産業化」を考える。「1・2・3」なのか,「3・2・1」なのか,ということです。

農場レストランが人気です。

なるほど,と思うところ(事業者)と,「うーん。」とおもうところ(事業者)と,いろいろあって,実際に行ってみないとその辺の評価は難しいところですが,ただ作物を作るだけでなく,加工(調理)し,販売する(レストラン)ことまで手がけることによって付加価値を高める工夫が凝らされています。

いきなり,リピートしていまいましたが,

長沼の「ハーベスト」で季節限定のトマトの冷製パスタ

以来,食生活が菜食系にいっぺんしてしまったほどのインパクトです。

で,ついでに,というか,ボリューム的には,こちらがほとんどメインのシーザーサラダ。

長沼の「ハーベスト」で注文するシーザーサラダ。これは季節限定でなかったかも。

これだけのものを地場で用意できるのが「農業地域」の強みで,消費者のニーズからさかのぼって,何を用意(生産)すればいいのかを考える,「6次化」を軌道にのせるのには重要な要素です。

一方で,「今そこにあるもの」を前提に,色々工夫し,「ご当地グルメ」を目指して商品開発しても,いかにもとってつけたようなものだと,結局,うまくいかなかったりします。これも当たり前と言えば当たり前で,生産者が売りたいものと,消費者が買いたいものが当初から完全にマッチするのはむしろまれで,生産者(販売者)の思惑通りになかなかことは運びません。

「おもしろそうだから,今度これこれを植えてみようか」というような作り方は,むしろ,畑の隅で,内職的に,というパターンが多いのではないかと思いますが,「市場目線」からさかのぼっていく発想は,これを推し進めれば,必然的に,生産,加工,販売を一気通貫で行う「6次化モデル」に発展していくことも可能です。

そういえば,北海道の羊の飼育は,洋服の西欧化(市場におけるニーズの変革)にともなう洋服用のウールの原料確保,が出発点だそうですから,むかし開拓使がやっていたことは,「6次化」の原型かもしれません。

ひつじ