札幌からの帰路で立ち寄った砂川の北菓楼さんのカフェでいただきました。
フレンチケーキ
と命名されています。ケーキ仕立てのフレンチトーストのようであり,メイプルシロップ,はちみつ,などをかけて食べることが想定されていますが,タマゴ好きには,何もいりません。黄色のトーストだけで十分です。
最近は,ふわトロ,だとか,半熟とろとろ,だとか,なかなかタマゴを使った料理やスイーツもバリエーションが増えてきましたが,このフレンチトーストは,
ぷるぷるふわふわ,しとしと
のタマゴと厚切りパンのコラボです。絶品をいただきました。
唯一の問題らしい問題と言えば,注文してから焼き上がってくるまでに若干の時間を要することで,その間,朝のひととき,コーヒーなどをすすりながら,読みかけの新聞などを取り出して読んでおりますと,なにやら,おフランスはパリのカフェのようであります。
その,先日の記事になった,北海道新聞社が実施した2012年4~6月期の経済動向調査によりますと,総合的な企業業績の状況を示す業況判断指数は4・3で、前期(1~3月期)比7・4ポイント上昇,業況判断DIがプラスになるのは5年9カ月ぶりらしいですが,東日本大震災後に生産や消費が落ち込んだことに対する反動増の側面が強く,道内の景気が大幅に改善した結果とは言い難いそうです。業種別では、全7業種のうち、製造業、卸小売業、運輸倉庫業、サービス業の4業種で改善。一方、建設業、電気ガス業、金融証券業の3業種は前期比10ポイント以上の悪化で,建設業や電気ガス業については,なんとなく想像がつきますが,金融証券業,については微妙,たとえば,某HDについては,「一部保有株式」の時価が大幅に下落し,評価損80億円強の減損処理を行ったこと,がその要因らしいです。この「一部保有株式」,一般に,銀行は電力会社の大株主で,持ちつ持たれつ,裏を返せば,何とかの道連れ,こちらも根っこは同じです。
会計上の話だけならよいのですが,これもまた先日のロイターの記事で,アメリカの大手銀行の業績の話ですが,第2・四半期利益は、確かに10行中7行がアナリスト予想を上回ったとはいえ,利益の大半はコスト節減や不良債権コストの低下によって生まれたものであり,本業のもうけが増えたわけではないそうで,こちらもいささか重傷のようです。あるビジネススクールの先生は,「重要なのは、銀行がよりうまく経営するために規模を縮小しなければ ならないという点にある。相互に関連性を持たない事業を包含するユニバーサル銀行であろうとする考えは、捨て去るべきだ」と主張しているそうで,かつて,経営統合による規模の拡大,業種間の垣根を取っ払うユニバーサル・バンキングモデルの追求は,確かに,不良債権の削減とリストラによる管理コストの低下,顧客基盤の拡大に伴う競争力の強化には役に立ったのかもしれませんが,肝心の収益力の改善に結びつかないのでは意味がありません。
本業でしっかり稼いでいただく,これが基本でしょうか。