インサイダー情報の漏洩を何とかしろと言っても・・・

 

 

昔からインサイダー取引規制は筆者にとって鬼門でして,バカの一つ覚えみたいに,チャイニーズ・ウォール(なにやら,万里の長城,と注釈している記事がありましたが,まあ,地理の時間ではないので,社内の情報隔壁,というのが,実態に近いでしょう。)を構築してきちんと守ってください,と言うだけでしたが,仏作って魂入れず,結局,引受主幹事がぺらぺらしゃべってしまうのであれば,何を作っても意味がありません。

 

 

ご案内のように,犯罪的には,インサイダー取引規制は,会社の重要事実を知って会社の株式等を売買することが問題ですが,証券市場の公正を云々するのであれば,そもそも引受審査部門や投資銀行部門と営業,ディーリング部門との間で重要情報が行き来すること自体が問題なわけで,それを何とかしようと社内の情報管理,コンプライアンス態勢を構築しなさい,と言われているはずです。つまり,出入り口や会議室を別にしてアクセスカードのない人物の立ち入りを禁止したり,社内のネットワークを相互に独立させたり,それはそれで大事ですが,そこが「キモ」ということではなくて,要は,情報が流通してしまってはいけないので,「ぺらぺら」しゃべってしまうことは,結局,「キモ」の部分がすっかり抜けておちていた,ということです。そもそも処罰規定以前の問題,という方が,常識的ではあります。

 

 

N証券など,日本を代表する証券会社がその調子では,外資のファンドになめられても仕方がない,それを放置しておく「ご当局」もそれなり,だから,「やり放題」されてもしかたないでしょう。もうちょっと,しゃきっとしてくださいよ。弁護士を入れて,というのは最近はやりですが,あれもやり過ぎたり,そもそも他人に聞かないとわからんのかねのレベルでやると,いたって逆効果,自浄能力がありません,ということを言って回っているように見えるだけです。

 

 

さて,何日か前に,礼文島ではレブンアツモリソウが開花して,群生地の遊歩道が開放されているようです。正直5月中は少々寒く,筆者も一度しか行っていませんが,毎年のようにこの時期にきて写真を撮って行かれる方がいらっしゃいました。なかなか,タフな人はいるものです。

 

極東ロシアの開発と日本の立ち位置

 

 

今年の9月にロシアで初めて行われるAPECの実施を見据え,ロシア政府は,懸案のロシア極東部の開発を加速しているようです。本日の道新によれば,ウラジオストクのある沿海州地方の平均所得水準はモスクワ圏の約半分,農工業,サービス業は未発達,人口流出も著しい,等々,地域間格差の悩み,選挙のたびに,その格差是正が争点となるのは,我が国とそれほど事情は変わりません。

 

橋や国際会議場,空港整備など,合計2兆円規模の大規模事業に対し,地元には大型事業に対応できる企業が少なく,結局,モスクワ周辺の企業による受注も多いそうで,このあたり,基本的に地元企業受注への配慮や,元請→下請→孫請→・・・のチェーンで地元企業もそれなりに潤うこととなる仕組みの(かつての?)我が国とはちょっと違うかもしれませんが,それはともかく,このロシア政府による極東アジアの開発計画は日本の企業にとっても,やり方によっては,「大きなビジネスチャンス」となりうるものであることは間違いありません。ただし,かなり骨の折れる仕事ではあります。

 

まず,法制度や手続,許認可や基準認証になじみがなく,円滑に事業を進めるためには,クリアーすべきハードルがいくつも,というよりも,より正確には,なにがクリアーすべきハードルか,今ひとつよくわからない,ということがあります。しかも,大統領令を含め,頻繁に法改正がなされるなかで,一つ一つ,必要な問題をクリアーしていくのは容易ではなく,リスクや負担が大きすぎやしないか,という懸念です。

 

それと,極東ロシア,といっても,たとえば,サハリン周辺や,ハバロフスク地方,沿海地方(ウラジオストク周辺)は,人口だけみれば,ユジノサハリンスクは20万人弱,ハバロフスク,ウラジオストクはほぼ60万人(いずれも,2008年)で,それなりの市場規模になります。しかしながら,それぞれ,数100-1000キロ以上離れており,経済圏としても連結性は薄いそうで,市場としてひとくくりにすることは難しそうですし,上述のモスクワ圏との比較において,所得水準の低いことは,購買力の低いことを意味し,結局のところ,投資リスクに見合っただけの収益をあげることができるのか,見通しが立ちにくいこともロシア進出に二の足を踏ませる要因になります。

 

さらには,極東ロシアは,すでに中国や韓国の企業が進出しており,ロシア側の需要も,日本企業が得意とするような高付加価値の商品ではなく,安価なローテク商品の割合が大きく,かつ,安い人件費で,ビジネスの意思決定が日本の企業に比べてスピーディだ,という競争環境の下で日本の企業が競り勝っていくには生半可なやり方ではとても太刀打ちできない,という事情もあります。

 

つまり,個々の会社がその企業努力だけでロシア市場に進出するには,少々ハードルが高いことは否定のできないところであり,ぜひとも,道や政府主体のトップセールスのお出ましを期待したいところです。新幹線や原子炉 ―― こちらはあまり旗色が芳しくありませんが ―― のようにとまではいかなくても,すくなくとも,官民一体となって,オールジャパン,あるいは,オール北海道で,あるいは,オール環日本海,でもいいですから,日本企業が中心となりうる大型案件を取りに行く経済ミッションを派遣するくらいの勢いでの対策が望まれます。TPP反対の人も―― 結局,自動車だの,保険だの,かつての不毛な貿易摩擦のイシューがゾンビのよみがえってくる姿をみると,確かに,日米同盟は日本外交の基軸だのお題目以外に,企業活動がグローバル化して,対米貿易額の貿易額全体に占める割合の低下著しい今の日本経済がわざわざ首を突っ込んで国内が大混乱しかねない負担を背負い込むこととなることを正当化するだけの重要性を,TPPが持っているのかしら,という疑問もないわけではなく,むしろ,成長著しいアジア市場のダイナミズムを取り込んでいく方向性が自然な選択肢のようにも思えるところでして ―― 強硬な鎖国論者でもない限り,貿易や投資だけでなく,ファイナンスも含めた我が国のよってたつ市場,国際取引の新しいストラクチャー像を示すべきでしょう。

 

それにしても,ウラジオストクの金角湾横断橋の写真をみますと,どことなくサンフランシスコ湾の入り口と似ているのではないか思われるのは,不思議な感じがいたします。

 

毎月25日はプリンの日だそうです。

そんなものは聞いたことがなかったのですが,そうらしいです。

 

それより,日本記念日協会なるところに申請すると,しかるべき手続を経て,もしかすると,○○の日を認定してもらえるかもしれない,ということの方に驚きです。土用の丑の日は江戸時代から有名になってしまったので,勝手に何かつくって,申請すると,認定してもらえるのでしょうか。

 

プリンにはこだわりがありまして,最近はやりの甘くて,トロトロ系は,若干,抵抗がないわけではなく,できれば,昔ながらの,オーソドックスな,甘さ控えめの,卵がぎゅうぎゅう詰めに入ってかちっとした,切れのあるカラメル味の効いたシロップの入った,できれば,バケツみたいに巨大なプリンがいいです。残念ながら,当家のオーブンは,バケツが入る大きさはありませんので,大きさの点は,我慢しております。

 

プリンは乳製品か,卵製品か,深遠な問題です。最近は,高級感を出すために,生クリームなどを入れるそうですが(←結構,うまいです。),だんだん,乳製品となりつつあります。しかし,むかしから,ダチョウの卵でプリンを作ったら,とか,烏骨鶏の卵だったらどうか,とか,どちらかというと,卵が主役の感ですし,そもそも乳製品を定義する厚生労働省令(「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」)の乳製品の定義(2条12号)には,プリンは明記されていません。やはり,

とろとろプリンは邪道だ

という原理主義者の主張に分がありそうです。

プリンとは関係ありませんが,稚内には,昔,米軍基地がありました(50年代~60年代)。

 

Wakkanai Air Stationと言われ,Stationですから,「基地」というよりも,「施設」,のニュアンスでしょうか。しかし,

“This is Far East Network, Wakkanai”

例の,♪アメリカンフォースイズレイディオ~♪,が放送されていたかと思うと,今では,信じられない感じです。しかし,地元の人に聞くと,施設の中に立派なバスケのコートがあって,軍関係者の子供らと試合をしたこともあるそうですから,ちょっとした

「基地の町」

だったのかもしれません。

 

米軍関係者のとられた写真を見ると,今とあんまり変わらないところと,今より栄えているのではないか,と思わせるフシのあるところと,なかなか昔の稚内は侮れません。

 

ロシア進出セミナーを実施します。

 

 

2012年6月18日(月)と19日(火)の2日間,場所は,18日が帯広,19日が旭川(於旭川ターミナルホテル)で,時間は,いずれも13時30分~15時となっております。

 

 

今回,日本とロシア・NIS諸国との経済関係を促進するために多種多様な事業を実施されているロシアNIS 貿易会から講師をお招きし,ロシア進出の厳しさや現実,ロシアで求められる産業あるいはロシア進出の具体的事例などにつきまして,ご講演を頂く予定です。

 

 

今回のセミナーは,公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター(HIECC),北海道経済産業局をはじめ,関係各機関のご協力により実現するものであり,極東ロシアのみならずより市場の大きなヨーロッパロシア地域への進出をも視野に入れた,ロシア市場への進出に意欲を有する事業者が直面する課題とそれに対する実際の取り組みについて有益な情報を入手しうる大変貴重な機会です。

 

 

ロシア進出をお考えの事業者様の積極的なご参加をお待ちしております。

 

 

なお,参加費用は,参加者お一人様1,000円の有料となりますが,セミナー後には,別ブースを設けまして個別の相談会も実施する予定です。事前の予約制となりますので,詳細は,日ロBizサポートネットワーク事務局(0134-61-1500)までご連絡下さい。

 

 

日ロBizサポートネットワークについて】

 

 

当ネットワークはロシア市場,現地事情に関する情報の提供・発信,関係当局との連携,リーガルサービスの提供等その他の道内企業のロシアビジネスへの進出,拡大に向けた実務的なサポートを行うことを目的として設立された,道内を主な活動拠点とするロシアビジネスの専門家,日本法及びロシア法弁護士によって構成される民間ネットワークです。なお,当ネットワークは,「北海道・ロシア連邦極東地域経済交流推進委員会」の委員として同委員会に参加の予定です。

 

最近のマイブーム - 調味料

特に,山わさびと,塩糀です。

山わさびは,以前,お客さんから頂いた醤油漬けを食べてから,すっかり,はまっているのですが,すこぶる高価な瓶詰めのものを別とすれば,なかなか,この辺では売っていません。そこで,南の方に降りたときに,キロ単位で買ってきて,自家ですり下ろします。つまり,大根おろしのように,あるいは,それこそ,普通のわさびのように,おろし器を使っておろすことになります。

ところが,これがまた大変な作業で,普通のわさびを適量すりおろすとしても,それほどの困難はありませんが,キロ単位でおろすとなると,強烈な「刺激臭」に見舞われることになります。とても耐えられません。そこで,登場するのが,

電動おろし器(こんなイメージ)


ですが,いくつかパターンがあって,うちで使っているのは,おろし金がモーターで前後に動くので,その上に配置されたカップ上の容器の中に山わさびをぶちこんで,手で押さえて,スタートボタンを押すだけです。モーターの調子がおかしいときや山わさびのかたちがいびつなときなどは,手で押さえつけていても山わさびが飛び出してくることもありますが,たいがいは,1本5分もかからずきれいにすりおろせます。

 

 

これであれば,キロ単位の山わさびだろうがなんだろうが,処理も苦になりません。出来上がった山のような「おろし状」山わさびに,ちょこっと醤油をたらしたものをビンに小分けにして保管しておきますと,これまで試したものでも,ラーメン,焼き肉(ステーキ),冷や奴,納豆,サラダ,等々,味がぐっと引き締まります。場合によっては,刺身なども,ものによっては,こちらの方が,からっとしていて,筆者の好みです。

他方,塩糀,こちら,有名な伝統的調味料らしいですが,聞くところによりますと,若干つけ込んでおくだけで,うまみが増大するらしいです。確かに,そのままで調理する肉と,一度,塩糀に漬け込んだ肉とでは,ずいぶんと風味が違うように思います。ぬか漬け,とは違うかも知れませんが,イメージ的には,これに近いかも知れません。

 

調味料,使い方をあやまると料理がだいなしですが,適切に使用する限りにおいては,食材をぐっと引き立てる,実に不思議な能力にいつも感銘を受けます。かつて,オリエント社会からもたらされる香辛料が,グラムあたり金と同じ価格で取引されたというのもうなづけますし,何より,コロンブス大先生が,イスラム社会に押さえられている中東ルートを避けて,香辛料輸入のための安定的な「西インドルート」を開こうとした気分も,よくわかります。

 

そういえば,稚内特産の,オオナゴ(「大女子」と書くらしいですが,「ダイジョシ」ではありません。),文字通り,本州方面では有名なコウナゴ(「小女子」)の大型版です。醤油と言えば,関東方面では,大豆を使った醤油が一般的ですが,巷には,魚などに魚貝の内臓あるいは麹、食塩水を加えて発酵させ、材料中の酵素の分解作用によってつくられた調味料である魚醤もあります。タイのナンプラーやベトナムのニョクマム,北海道では鮭を使った鮭醤油も有名ですが,このオオナゴを使った魚醤が稚内ブランドとして認定され,関空で開かれた関空旅博2012にも出展されました。調味料には,食の交易ルート,ひいては,新たなフロンティアの開拓につながる可能性すらある,ポテンシャルがあります。