今年は全道的に例年を上回る大雪です。ご当地での観測史上最高を記録した岩見沢ほどではありませんが,ここ稚内でも毎日のように,除排雪の車が道路を走り回っております。
「除雪」といっても,相手は,上部30センチまで新雪,その下は,車のタイヤで踏み固められた圧雪アイスバーンです。夜中のうちに,開建の大型除雪車が通ると,朝方には,
「削雪」状態になります。
つまり,大型のブルドーザー的な車両が路面の雪を根こそぎもっていくような状況,あるいは,車両の下部に,特殊な除雪機構を備えた大型車両が,通過する路面の雪を削り取っていくような感じで,これが通過しますと,
きらきら,つるつる,かちかちの路面
になるわけで,明け方に少々新雪が積もろうものなら,素人が足を踏み入れるのがはばかられる摩擦抵抗ゼロの空間になります。
聞くところによると,多くの人は,靴の底にスパイク上のピンを入れているそうで,筆者も試してみたのですが,どうも,建物の中を歩くときがよろしくありません。余計に,不安定な姿勢になります。
が,最近,道新にのっていた優れもので,非金属タイヤチェーンのような(実際,開発元は非金属タイヤチェーンを販売しているメーカさんのようですが)網状のものを靴にはめて歩きますと,なかなか快適でして,例の宙を歩くような感覚がありません。足下が,しっかりと地面をグリップしている感じです。
これで少しは冬場も地面を歩くことが出来るようになりました。ありがたい限りです。
しかしながら,この大雪がいつまで続くのか,考えるだけでも憂鬱です。
岩見沢では公共交通機関がマヒしているところもあるそうですが,稚内では,石狩ほどは積雪がないのと,比較的道幅が広く,除雪費も恵まれているそうで,その,つるつる,ぴかぴか,かちかち路面を除いては,少なくとも市街地は,鹿も出ませんし,地吹雪もありませんし,比較的穏やかな冬道ではあります。
たしか,新潟の方では,雪を夏まで保管しておいて夏場の冷房に使う,という実験が行われているそうで,そうすると,雪も資源です(公共広告機構みたいですが)。
屋根や道路にたまった雪の始末に苦労させられる北の住民ですが,
「捨て」るのではなく,「貯め」て利用する
方法はないものでしょうか。
町外れに広大な雪捨て場を有する北海道の各市町村こそ,そういう実験にはふさわしいと思いますけど。
ただ,低温だけはいかんともしがたく,先般も突然,トイレの水か凍り付き(夜の間に凍ってしまい),大騒ぎになりました。とりあえずホームセンターで買い込んだヒータを水道管に巻き付けて暖めていますが,床下の部分で凍ってしまえば,アウトです。