第2回ご当地どんぶり選手権グランプリ受賞のうに飯丼

 

本日,弁護士会の御用で,利尻島(利尻町,利尻富士町)の無料法律相談に行ってまいりました。本件,本来は17日に予定されていたもので,前日からの時化でフェリーが欠航,仕方なく日程を変更しての実施となりました。今回は,うってかわって,海面は穏やか,稚内からは片道2時間の船旅ですが,ほとんど居眠りしている間に着いてしまった感があります。

というわけで,とにかく評判の逸品を試すべく,午前中の相談会場からタクシーで20分,午前中の相談の終了から午後の相談の開始まで30分というハードスケジュールの中で,フェリーターミナルの食堂丸善のうに飯丼定食をいただいてきました。

うにの炊き込みご飯,というのは,初めてですが,とにかく,「グランプリ」の名に恥じない,いいお味です。

利尻島といえば,今日の道新に,「道産コンブ記録的不漁」の記事が出ておりました。原因については,「現在調査中で,はっきりしたことは不明」とのことですが,「コンブは水温が低い方が成長するが,今年は水温が高かったのでは」との指摘もあるようです。

そういえば,タクシーの運転士さんも,今年はこの時期にしては異常に暖かい,とのことで海も陸も,ちょっとおかしいのかもしれません。北辺の防人的弁護士としては,「灯油代が安くすむ」のはうれしい限りですが,外国では,米国ジョージア州で突如オーロラが出現したり,ニューヨークが大雪に見舞われたり,宇宙では,太陽の活動の活発さを示す太陽の黒点がほとんどなくなる「太陽活動極小期」が訪れる兆しがあり,太陽の活動がこれから数十年にわたって弱まる可能性があるそうですので,天変地異の時代到来であるかもしれません。

 

 

『かまどさん』と道産米でいい感じです。

 

筆者の愛用の炊飯器は齢10年を数え,まだまだ現役ばりばりなのですが,

土鍋で炊いた飯はうまい

という話を聞き,ついに,一台,仕入れてみました。その道では有名な,「かまどさん」です。

はじめちょろちょろなかぱっぱ,といわれても具体的によく分からないのですが,レシピに指定された通り,といだ米と水を入れ,中ぶた,外ぶたをして約14分,蒸らすこと20分でできあがり,です。

ふたを開けてびっくり,ガス台で適当に炊いた割には,

 

お米が光ってます

 

米が立ってます

 

お焦げもあります

炊飯器のコマーシャルではありません。

 

ちなみに,お米は道産米の「ゆめぴりか」の新米です。評判通り,もっちもちです。

道産米は,むかしは,「?」だったそうですが,これはお見事,最高のお味です。

「関税を撤廃したら日本の農産品は価格競争力を失う」はTPP反対の論拠の一つですが,確かに,そういう面もあるでしょう。アメリカ産のコメも予想以上にうまいのは筆者も経験済みです。ただ,もし,道産米とアメリカ産米(豪州米でも,台湾米でも同じ。)が並んで売っていたら,値段はともかく,道産米を手にするでしょうね。

最近の消費パターンは,きれいに2極化していて,いいもの,高い満足感を得られるものには,出費を惜しまないのが現代人だそうです。

 

 

そろそろ「低価格」路線を売りにするのはやめませんか?

 

 

食品衛生法11条1項の規定に基づき、食品、添加物等の規格基準の一部が改正され、10月1日より,生食用食肉(牛肉)の規格基準が設定されました。設備上の対応や,加熱殺菌の方法とトリミングといわれる表面を削り取る作業など,その内容は大変厳しいもので,実際,店頭からは,ユッケをはじめとする生食牛肉を使った料理は姿を消したそうです。

 

こちらも記憶に新しいところで,浜松市天竜区の天竜川で川下り船が転覆し,5人が死亡した事故を受け、第3セクター「天竜浜名湖鉄道」が運営している川下り事業が廃止され,1948年に始まった川下りは、63年の歴史に幕を下ろすことになったそうです。こちらも,結局のところ,「人件費を負担しきれない」とのことです。

 

よくいわれるような,流通が価格決定力を持ち,生産者に価格交渉力がない,あるいは,長期にわたるデフレ環境で「価格破壊」に慣れきってしまった市場では,過度の低価格競争により生産者は疲弊し,基本的な安全管理や生産管理を実施する体力すら残されていない,これもまた,弱肉強食のグローバル経済下では,やむを得ない現象なのでしょうか。

 

グローバル経済と言えば,ちょっと前までグローバリズムの総本山であったアメリカですら,安い外国産の野菜には見向きもせず,消費者が負担金を払って,契約農家から直接野菜を購入するシステム(Community Supported Agriculture)が人気だそうで,日本でも,類似のサービスを展開し,生産者と消費者が直接市場で結びつくスキームを実現している農家さんも多数いらっしゃいます。コストとリスクを生産者に一方的に負わせるのではなく,持続可能で安心,安全な流通システムを維持するため,消費者も応分の負担をすべきとする発想です。

 

そういえば,今月号の月刊ダイヤモンドでは,高齢化・後継者難に苦しむ日本の漁業の問題を取り上げています。旧態依然の零細個人経営にしがみつく漁業協同組合の構造的問題と並んで,食っていけない漁業の問題がクローズアップされています。「食っていけない」のでは後継者がいないのも仕方がありません。生産者が,適正な生産コストを販売価格に転嫁できない状況では,「安心・安全」で持続可能な生産システムは成り立ち得ません。まっとうな生産者が「食っていける」(適正利潤を確保し持続可能な生産システムを維持する)には,消費者も流通業者も,もうそろそろ「低価格至上主義」を卒業してもいい頃合いでしょうか。

 

Maison Kayserのパンと幌延のバター

 

 

 

標題のパン屋ですが,パリで有名な天然酵母のブーランジェリーです(だそうです)。筆者は知りませんでしたが,日本では,東京高輪に本店をもち,COREDO日本橋や東京ミッドタウンなどにお店を持つ有名なお店だそうです。

 

その,Kayserさんのパンのレシピ本(『Maison Kayserのパンの本』(宝島社))を見ていると,さすが,フランスパンのいい香りがしてきそうなのですが,今回のテーマは,「パン」の方ではありません。無関係か,と言えばそうでもありませんが,「バター」の件です。

 

そのレシピ本を見ていましたら,「舌触りよくリッチな味が楽しめるメゾンカイザーのヴィエノワズリー。その豊かな味わいは,良質なバターがなければ,生み出すことができません。最初はパリ本店と同じバター(筆者注:「フランスが世界に誇るエシレバター」)を輸入していましたが,鮮度のよいものを使いたい。――たどり着いたのは,国内で最高品質を誇る発酵バターでした」(同),とあります。その,「国内で最高品質を誇る発酵バター」について,メゾンカイザーの木村社長さんが「あらゆる国産バターを試した」そうです。

 

結果,「北海道の北端,幌延町」の雪印メグミルク工場が特別に作る発酵バター,「熟練の職人が管理する昔ながらの機械,緯度はフランスとほぼ同じで,牛はのどかに放牧される環境。『ほかの工場では,同じ味が出せないんです』(雪印メグミルク担当者)というこの極上の発酵バターこそ,木村社長が求めていた味でした。」・・・・(同)

 

そういえば,札幌・旭川の往復に,幌延を通ると,たしかに,雪印(メグミルク)の工場がありましたね,と思い出す程度の存在感でしたが,それほど高品質の製品を作っているとは知りませんでした。この辺は,「夏は涼しく、冬は北西の風が強く乾燥寒冷」(豊富町ホームページ)ないかにも大陸的な気候で,フランスとバターと同じようなものができてもなんの不思議もないのですが,そういう意味では,まだまだ,全国的な知名度は低いようです(幌延,といえば,別の「施設」では,相当程度有名ですが・・・)。

 

宗谷=ヨーロッパ大陸論は,筆者の持論で,機会あるごとに言っているのですが,現状,悲しいかな,一人説の域を出ません。緯度や気候がヨーロッパ的であるということは,そこはヨーロッパ的商品を生産できる可能性はあるわけで,たとえば,土壌の問題等いろいろ難しい問題はあるかも知れませんが,いっそのこと高級フランス食材の大規模生産基地にして,毎朝,東京,札幌の都市圏向け(もちろん,本場フランスや,中国,韓国,ロシア等向けでもいいですが)に,新鮮野菜やチーズ,バターなんぞを空輸して,じゃんじゃん儲けましょう!ただ,そう騒いでいるのも,悲しいかな,筆者一人だけです。

 

稚内における弁護士業務とそこから見る管内事情-稚内商工会議所でのスピーチより

 

 

 

1.地方における弁護士業務の特徴

(1)弁護士の数が少ない

  • 稚内で2名。うち,1件は,「ひまわり公設事務所」。2名しかいない,か,2名もいる,なのかは微妙。

(2)対応範囲が広い

  • 利尻・礼文両島を含み,遠別から猿払までが対応範囲。
  • ただし,弁護士が常駐するのは,稚内より南では,名寄が直近。したがって,オホーツク沿岸の中で,浜頓別,枝幸,中頓別くらいまでは,稚内に相談に来るケースがある。

(3)地元だけでは手続が完結しない

  • 支部開廷日が少ない(各月3-4日。)
  • 支部で扱われる事件が限られる(破産管財事件,執行事件は本庁のみ)

(4)旭川弁護士会管内では,いわゆる「ゼロワン」地域は解消

 

2.当事務所の受任事件状況とそこから見る管内事情

(1)開設当初(2年前)

  • 債務整理事案が多数
  • 特に,いわゆる消費者金融が債権者。過払い金の回収。
  • 事業者の事案が少ない。
  • 借り手側の問題よりも,貸し手側の問題(高金利による返済困難,いわゆる多重債務問題)が深刻

(2)現在

  • 個人の債務整理の事案は依然高水準 →破産,民事再生手続を取らざるを得ない事案が急増。事業者の事案も増加
  • 借り手側の事情(浪費等)や雇用状況の悪化等による生活苦の事例が増えている。
  • 相続事件・不在者財産管理事件の急増 →高齢化・過疎化の進行を反映。また,働き盛りの死亡,親が相続というケースも珍しくない(産業活力の低下)。
  • 弁護士に依頼することに対する抵抗感(弁護士のところに行くことを潔しとしない(?)風潮。)。

 

(3)弁護士としてお願いしたいこと

  • とにかく放置しないこと。→「よくわからないので」督促状を長年放置してきたケース。違約金だけで高額。
  • 自分だけで何とかしようと思わないこと。他人(法律専門家)の手を借りることは恥ではない。
  • 弁護士報酬,裁判所への予納金をあわせ,破産するにも費用が必要。「金がなければ破産も出来ない」のが実情。
  • 義理人情も度が過ぎると大迷惑。家族,社員のことを考えましょう。「地元の取引先に迷惑をかけたくない」は道徳的にはOK,法的には,NG。
  • 弁護士は,離婚,破産の時だけの存在ではない。法律問題は日々生じており,早め早めの対応が必要。「弁護」士という名前が悪いかも。欧米流には,lawyer。